電着塗装は、30年以上かけて開発された特殊な塗膜形成法であり、水性塗料の中で最も実用的な施工方法です。水溶性、無毒性、自動制御が容易などの特徴があり、自動車、建材、金物、家電などの業界で急速に広く使用されています。
分類
電気泳動塗装装置は連続通過タイプと断続垂直昇降タイプの2つに分類されます。
連続通過型電気泳動装置は組み立てラインで構成されており、大規模なバッチコーティングの生産に適しており、業界で広く使用されています。一方、手動制御付きモノレール電動ホイストを初期の形式として採用した断続垂直昇降型は、小バッチ塗装に適しています。近年、コンピュータ技術の進歩に伴い、メカトロニクス技術が急速に発展しており、マイコン制御による垂直昇降プログラム制御トロリーが塗装生産ラインに応用されており、従来の電気泳動装置と比較して同一バッチでの電気泳動装置の開発が進んでいます。生産ラインの長さが大幅に短縮され、プロセスを柔軟に変更できるという利点があり、人々の注目を集めます。
設備構成
電気泳動塗装の設備は、電気泳動槽、撹拌装置、濾過装置、温度調整装置、塗料管理装置、電源装置、電気泳動塗装後の水洗装置、限外濾過装置、乾燥装置、バックアップタンクから構成されます。
1.タンク本体
ワークの搬送方法の違いに応じて、タンク本体は舟形タンクと角形タンクの2つの形状に分かれます。一般に舟形タンクは連続通過型の電気泳動塗料生産ラインに適しており、角型タンクは断続的な垂直昇降型の電気泳動塗料生産ラインに適しています。
2.循環撹拌システム
循環撹拌システムは内側と外側に分かれています。この機能は、電気泳動槽全体の塗料の組成と温度の均一性を確保し、塗料の顔料の沈降を防ぐことです。
3.電極装置
電極装置は電極板、隔膜カバー、補助電極から構成されます。
4.温度制御システム
一般に電着塗装の温度は20～30℃ですが、高温や連続生産ではラッカーの温度は明らかに上昇します。漆膜の品質を確保するためには漆を冷却する必要があり、冷却には地下水を循環させる方法や冷却塔、冷凍機による強制冷却などが考えられます。冬の寒冷地では暖房を暖めるために、熱交換器ジャケット、サーペンタインチューブ、平板、チューブタイプの各種熱交換器があり、ジャケット構造に加え、外部熱交換器の助けを借りて他の熱交換器も使用できます。循環ポンプの循環システムにより、塗料は熱交換器を通過して冷却または加熱されます。
5.塗料補充装置
補充装置は塗料補充タンク、電動撹拌機、フィルター、送液ポンプなどで構成され、電気泳動槽の近くに設置され、配管やバルブで電気泳動槽と接続されています。
6.換気システム
連続通過型電気泳動槽には、抽出フード、遠心ファン、排気管などで構成される上部換気装置を採用することができます。垂直昇降型電気泳動槽の場合、通常は槽側面のエア抜き方式のみとなります。
7.電源装置
接地方法：カソード接地とアノード接地の2種類があり、アノード接地は電極接地と本体接地に分けられます。
通電モード：電気泳動ワークを槽内に通電する方法と、電気泳動ワークを槽内に入れてから通電する方法の2通りがあります。
製品の展示
